ロータリーの投資
国際ロータリーとロータリー財団の長期的な存続に欠かせないのが投資です。
ロータリーの投資担当部は、ロータリー財団管理委員会と国際ロータリー理事会が定めた方針に基づいて、責任をもってロータリーの投資を管理しています。ロータリーは、徹底した資金管理を通じて慎重な投資を行い、組織目標を支えながら持続可能な運営を促進することに全力を注いでいます。
年次基金
年次基金は、ロータリー財団プログラムと重点分野を支える主な資金源です。
年次基金への寄付は、3年間投資され、その投資収益が財団運営費に充てられます。
年次基金の投資目標に達するため、ポートフォリオは資本増価よりも収益を強調した投資となっています。
年次基金ポートフォリオの82%が確定利付債に、18%が不動産に投資されています。
2021会計年度の年次基金の収益率は6.9%でした。
過去5年間、年次基金は年間平均5.4%の収益を生み出し、4億2600万ドルから4億3700万ドルに成長しました。この収益はキャピタルゲイン、利子、配当金の合計です。
恒久基金
恒久基金の目的は、恒久的かつ持続可能な資金源を提供することです。
恒久基金への寄付は、恒久的に投資され、その収益は財団プログラムを支えるための恒久的な資金源を確保するために活用されています。
このため、確定利付投資よりも高い収益をもたらす可能性のある株式寄りの投資が行われています。
よって、恒久基金ポートフォリオの約85%は、高い収益を生み出すと期待される資産をターゲットとしています。
年次基金と比べ、恒久基金は長期的に高い収益率を生み出すと期待されますが、その収益は年度ごとにばらつきが見られます。
2021会計年度の恒久基金の収益率は30.5%でした 。
過去5年間に恒久基金は4億8300万ドルから5億2300万ドルに成長し、年間平均10.3%の収益を生み出しました。この収益はキャピタルゲイン、利子、配当金の合計です。
ポリオプラス基金
ポリオプラス基金は常に、確定利付証券のみに投資されます。これは、ポリオ撲滅活動のために寄付元金を守り、維持する必要があるためです。
過去には、投資と補助金がより長期的なものと見なされていたため、投資ポートフォリオには高い収益を生み出す長期債が含まれていました。
ポリオプラス基金のポートフォリオは、利率低下の長期サイクルによるメリットを受けました。
現在、ポリオ撲滅の目標達成が近づき、財団が資金を調達・支給するサイクルが短縮されたことから、投資は短期の確定利付債に限られています。
過去数年間の投資収益率は、市場における低い利率および低リスクの短期投資を反映したものとなっています。
国際ロータリー
国際ロータリーは、ロータリーの財務安定を図り、予期せぬ事態が起きた際に責任を果たすためのポートフォリオを保有しています。
ポートフォリオは控えめな投資戦略を反映しており、資本増価よりも収益を強調した投資となっています。
国際ロータリーのポートフォリオの91%が確定利付債に、9%が不動産に投資されています。
2021会計年度の国際ロータリーのポートフォリオの収益率は3.3%でした。
過去5年間、国際ロータリーのポートフォリオは、年間平均4.6%の収益を生み出しました。 この収益はキャピタルゲイン、利子、配当金の合計です。