世界中で活躍する「行動人」
2024年2月
米国
スキーリゾートとして有名なユタ州パークシティとコロラド州ブレッケンリッジのロータリークラブは、最長の「ショットスキー」で友好的ライバル心を燃やしています。これは、ショットグラスが付いたスキー板を同時にみんなで持ち上げて、ウィスキーを飲むというものです。パークシティサンライズ・ロータリークラブは10月、何百ものショットスキーを同時に掲げ、ライ麦ウィスキー(またはアップルサイダー)を1,363人が飲んだことで、再度王冠を手にしました。このイベントでは、地元団体を支援する補助金のために43,000ドルを集めることができたと話すのは、クラブ会員のコニー・ネルソンさんです。ネルソンさんは、仲間のクラブ会員であるマイク・ルアーズさんと一緒に、コロラドのクラブによるショットスキーのイベントを「事前視察」したと打ち明けてくれました。「街のメインストリートを通行止めにしていました。私とマイクさんは互いに目配せしながら、『うちならもっとうまくできるね』と言いました」ネルソンさんによれば、このイベントはロータリクラブのブランディング活動でもあると言います。「チケットは完売しているのに、それでも参加したくて多くの人が列を作るくらいです。単にお酒をふるまうのではなく、みんなが一緒に何かをやるというユニークなコミュニティイベントなんです」
ホンジュラス
ホンジュラスの思春期にある若者の約40%が中学校に通っておらず、学業成績も低い状態です。テグシガルパスール・ロータリークラブとオンタリオ州のピーターボロ・ロータリークラブは、この課題に取り組むために協力しました。2018年、すでに別のプロジェクトで協力したことがあった両クラブは、レパテリケの町に教員教育センターを建設し、書籍や教材を寄贈しました。最近では、ある非営利団体および国の教育省と協力し、小学校の教師に識字率向上のための研修を行いました。ピーターボロクラブの会員であるマリー・プレスさんは次のように話します。「62校から集まった160人の教師を対象に、交代で計16時間のワークショップを行いました。反響は上々でした」
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65.00万人
2022-23年のシーズンに米国のスキーリゾートを訪れた人の数
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45.00%
中学校を卒業するホンジュラスの子どもの割合
英国
ハリファクス・ロータリークラブは、クラブ100周年プロジェクトとして、Magna Viaと呼ばれる古代の道の上に展望ポイントを建設しました。そこに設置されたイラスト付きパネルには、Wainhouse Tower、Borough Market、Square Churchの尖塔、ハリファクス断頭台(ギロチンの先駆けとなった16世紀の断頭台のレプリカ)、ビックベンや英国議事堂の建築家であるチャールズ・バリー卿がデザインしたタウンホールなどの有名な建物が示されています。QRコードを読み込むと、クラブのウェブサイトに掲載された各建物の詳細を見られるようになっています。「眺めは素晴らしく、地平線を見渡せます」と話すのは、第1040地区パストガバナーのケン・ロバートショーさんです。6月下旬にお披露目となったこの25,000ドルのこのプロジェクトは、スポンサー企業や寄付者(ロバートショーさんを含む)からの資金で実現したもので、ロバートショーさんの亡くなった妻、ポーリーンさんを記念するものです。展望ポイントのメンテナンスは、町議会が行うことで同意しました。ロバートショーさんは次のように話します。「この場所の歴史を考えれば、町の豊かな伝統を称えるような何かをここに建てるのが最適だと考えました」
スリランカ
ロータリアンの支援を受けたスリランカの若い役者たちは、シェイクスピア劇に真剣に取り組んでいます。約50年間、何万人もの若者がAll Island Inter-School Shakespeare Drama Competition(シェイクスピア劇の大会)に参加してきました。「Shakes」として知られるこのコンテストは、昨年は9月に行われ、コロンボノース・ロータリークラブとコロンボYMCAが主催し、1,000人以上の学生が参加しました。主催者が八つの劇から選んだ30分のシーンを、各グループが演じます。「審査は主に演技に基づいて行われますが、監督、チームワーク、音響・照明などの点数も加味されます」と話すのは、クラブ会長のラシカ・ジャヤマハさんです。ローターアクターは会場入り口や舞台裏でイベントをサポートしました。「このコンテストは、スリランカ全土の何千人もの若者にとって、演技、監督、メディアでのキャリアを目指すための貴重な第一歩となってきました」とジャヤマハさん。優勝者は、シェイクスピアの生誕地であるストラットフォード・アポイン・エイボンの市長から贈られたシェイクスピアの銀の胸像を受け取ります。
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1650.00
最後にハリファクス断頭台が使われた年
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少なくとも37.00
シェイクスピアが書いた演劇の数
セネガル
ダカール・ソレイユ・ロータリークラブとペンシルバニア州のウェストチェスター・ロータリークラブは昨年、セネガルの三つの村で井戸を掘削するプロジェクトの達成を祝いました。コロナのパンデミックによる遅延や建設会社による水源の検査に数カ月がかかったものの、7月から8月にかけて南東部の地域で井戸を掘削できたと振り返るのは、アラバマ州グレーターハンツビル・ロータリークラブ会員のサミュエル・ローリーさんです。ローリーさんによると、設置が計画されている五つのポンプのうち三つがすでに利用され、飲み水が提供されています。このプロジェクトには、グローバル補助金13万ドルが利用されています。また、パンデミック中にオンラインでも資金を募りました。プロジェクトのフェイスブックページでも寄付を集め、「同じような井戸を私たちの地元でも設置してほしいが、どうしたらよいですか」といったコメントもページに寄せられました。
この記事は、Rotary 誌の2024年2月号に掲載されました